世界に働きかけよう! 「学びを結果に変えるアウトプット大全」を読んで

「勉強」ってどんなものだろう?

 

教科書とノートを机に広げ、教師の話を書き取る。

テスト前になってようやく己の無知を自覚し、慌て、一夜漬けで滑り込む。

昔習ったことなんて、目下の課題と対応していない限り全然思い出せないし思い出す気もない。

 

そんな学校生活を送っていたのは私だけではないはずです。いや、であってほしい(笑)

 

大学生は遊び惚けてる、大学を出る頃には入学したころよりはるかに馬鹿になっている、などという話をよく聞く。

そして、それはあながち嘘でもないんだろうと思う節もある。

もっともそれは、定量的にテストで測られるような学力に限った話ですけれども......

とはいえ、大学という「ザ・学び舎」みたいな場所でアホになるとは一体どういうことなのか。

 

これらの原因は偏に「受け身の学習」に終始しているから、「インプット偏重の学習」に陥っているからだ。といえると思います。

 

考えてみれば、そりゃそうって感じだよね。

 

例えばあなたがプロ野球選手になりたかったとしましょう。

何かの縁故でイチローさんに直接指導してもらえる機会を得たとします。ラッキー!

当然あなたは彼から野球についてたくさんのお話を聞くことができます。

 

しかし、ここであなたが一切体を動かすことなく、理論だけを学んだらどうなるでしょうか?

 

 

...きっと、それほどの上達は見込めないでしょう。

それほど優秀な指導者がいなくても、朝晩の練習でたっぷりと経験を積んだ地域の少年野球チームの子のほうがよほど有望ではないでしょうか。

それは、どうしてだろう?

 

ここで重要になってくるのが、「アウトプット」です。名著「学びを結果に変えるアウトプット大全」の著者である精神科医の樺沢紫苑さんは、

input : output = 3 : 7 が望ましいと著書で述べられています。

例えば、1か月に10冊の本を読んで全くアウトプットしない人と、同期間に3冊の本を読んで全てをアウトプットする人とでは、後者のほうが明らかに成長がみられるというのです。

 

これを聞いて、私は穴があったら入りたい思いでした。

というのも、このコロナ禍で春に上京が叶わなかった私は地元でこれでもかというほど本を読み漁っていたのです。

といっても1週間ちょっとで10冊程度を2周するペースだったのですが、それ以前に私がちゃんとした本を読んだ経験がほとんどないことを踏まえれば上出来中の上出来でした。

こんな生活を続けていれば博識になれるのではないか......もっと賢く立ち回ることができるようになるのではないか......

そんなことばかり考えていました。

 

しかし今やどんな内容の本を読んだのか、そもそもどんなタイトルの本を読んだのかも克明には思い出せません泣

私がおよそ半年の読書体験で学んだことは、漫然と受け取った知識は右から左へとすり抜けていくということ。

ただそれだけです。

 

じゃあ、本を読んで学んだ内容やその感想をアウトプットして運用してみればいいじゃないか?

ということでこれを書いています(笑)

 

 

そういえば最近、受け取った知識に対して何らかのアクションを起こすことの重要性を実感した出来事がありました。

私は大学で哲学の授業を取っているのですが、その担当教授はオンデマンド授業の質問や感想をGoogleフォームで送信することを要求しているんです。

そしてその提出状況が出席点になる。

よくできた仕組みです(笑)

 

さらに特筆すべきは、送ったコメントが匿名で受講生全員に公開されるんです。それらのコメントを選りどって教授も一言コメントを加え、仲間が覚えた疑問からも学びを得ることができる。

これは私にとってだいぶ革新的なシステムでしたね。おかげさまで哲学の授業がすごく楽しみになりました!

論理学的な視点が入った硬派な授業なので普通にやったら爆睡必至だと思いますが、やはり手法って大事だなと。

 

ということでたくさんの学びを与えてくれた「学びを結果に変えるアウトプット大全」を図書館に返し、新たなる書籍を借りてまいりたいと思います。

ああ、一人暮らしって自由でいいな(笑)

 

Thank you for joining and have a nice day!