責任という束縛

歳をとるにつれて、いろんなことを任せていただく機会が増える。それは、成長や評価の裏返しであり、他者に便益を与えられる喜びをもたらしてくれる。


人との繋がりがいかに大切かという認識は、コロナ禍が我々にもたらした最も貴重な概念であろう。心が栄養を失ったら、乾涸びてしまう。流れがとまったら、錆び付いてしまう。


では、責任ある立場にあることは幸せか?

責任を持つということは、他者に何かしらの期待を受けているということであり、生きていることだ。期待に応えるというのは、責任を全うすること、ないしそれ以上のことだ。

便利なロボットは好かれる。一緒にいて心温まる人も好かれる。両者に対する愛と、施しの性質の違いはよく区別しておかねばならない、などとハッと気づかせたのは春の夜。